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2014年5月11日日曜日

気が付けば糖尿病(トマトのごもっともな話編)

今回はトマトの話であります。

知人の取引先の青果会社(北九州・高上青果)の社長から、
とってもためになるトマトの話を聞かせてもらったのです。

高上社長は青果卸業のかたわらで、地域の子どもたちへの食育の講演活動や
農家、研究機関と連携して野菜を使った新商品の開発などを行っています。

先方へお伺いすると、早速出てきたのが生姜紅茶と黒砂糖(液体)です。
…糖尿の私に黒砂糖とはきついと、思いきや…その黒砂糖とは、

「血糖値の上がらない黒砂糖」だそうです。

「えっ、うそぉ」…と思いながら話を聞くに

九州大学の先生と共同で研究中の黒砂糖で
きちんとしたデータの裏付けもあるそうです。

そのからくりとは?

原料のサトウキビを絞る段階で、ある方法で
サトウキビの食物繊維や
ミネラル分をまるごと残した黒砂糖なのです。

胃の中で食物繊維がフィルターの役目を果たし、
無駄な糖分の吸収を防ぎ、

更に生姜の成分が体の血行を促進し
結果として体がポカポカ、太るどころか、
ダイエット効果抜群だそうです。

ただものではない、青果会社の社長であります。

さて、社長の質問
「何故、野菜を食べなくてはダメなのでしょうか?」

私の答え
「ええっと、体にいいから…ですか」

社長
「なぜ体にいいか?…つまり野菜は肉類や魚みたいに、
産まれたところから移動出来ないからです。」

「だからどんな悪い環境でも何とか生きていけるように
野菜には自分で自分を守るための栄養分を保つ力があり、
その栄養を人間も分けてもらえるから、体にいいのです。」

「しかし、今のトマトはそうではないものが多いのです」
「今の子供たちの嫌いな野菜はトマトが1位、ピーマンや人参ではありません」

「えっ、そうなんですか?」
(と言いながらも、僕もトマトは苦手と心の中で白状する私)

今のトマトは、昔のトマトの品種とは違うとの事。
要するに外見だけが大人の、中身は青臭い「未熟なトマト」がほとんどとの事。

今の品種のトマトは、完熟するまで待たなくても収穫でき、
日が経っても固いままで、そして「新鮮に見える」トマトの品種ばかり。

「未熟なトマト」(栄養も未熟!)は全国中に配送できて、無駄もなく
コストカットにも役に立つ…。

消費者がそういうイメージのトマトを欲しがり、
敏感な子供たちはその「青臭い匂い」に敏感に反応し、
今のトマトが嫌いになっていくそうなのです。

残念ながら、昔ながらのきちんと熟したトマト…
トマト本来の甘い香りのする、栄養たっぷりの
トマトの品種は「未熟トマト」に追い出され、
今はほとんど見当たらないそうです。

そして、そんなトマトの品種を社長が
農家とともに復活させたのです。
(トマト嫌いの人でも食べれるトマトとして某TVで全国にも放送!)

しかしです…便利さと引き換えに、
私たちが無くしていったものは大きいですね。

そして社長曰く、栄養どころか
糖尿病の原因になるかもしれない野菜が増えている!

「硝酸塩(しょうさんえん)」が多すぎる野菜が増加中!
「硝酸塩」はすい臓の細胞を傷つけ、インスリンの働きを妨げる成分。

例えば「青すぎる」ホウレンソウ、チンゲンサイ、水菜…などにご注意。

肥料の窒素は硝酸塩に変わり、
日光に当てることで「たんぱく質」に変わります。

これまでは葉が出来てもすぐに収穫せず、
充分日光に当ててから出荷するのが当たり前でした。
それを見切り出荷すれば、当然、硝酸塩は葉に残ったまま…(汗)

「緑が濃い方が新鮮そうに見えて売れ行きもいい」ので、
あえて窒素の多い肥料を与え、緑を濃く育て、更に見切り出荷すれば、
更に、硝酸塩の残留値が過剰になり、リスクが増大!

スーパーに並ぶ、青々としたホウレンソウ…
新鮮そうで、しかもめちゃくちゃ安い!
本日の目玉商品!●束●円!大奉仕!

…さてそのホウレンソウが
安全かどうか、僕らに調べる手段はありません。
売り手、作り手の良心を信じるだけ。(汗)

聞けば聞くほど、何も知らない自分が怖くなります。

さて、社長の話もちょっと小休止。

次に僕の目の前に出されたのは、
完全無添加のみかん100%ジュース。

このジュースがたまらなく美味しい!
コクがあり、甘さに奥行きある!こんなジュース初めて!

ゴクゴク飲んだ僕に向かって社長は一言。

「このみかんジュースは、時期によって味が変わるんです」
「野菜も果物も旬の時期があります。絞る時期によって味が違って当然ですよね。
そう思いませんか?」

「そりゃそう…ですよね。」

「では、大手企業の100%ジュースは1年中、
味が同じなのは何故だと思いますか?」
「何故かしら?」

「成分に表記しないでいい添加物というのがあるんですよ。」
「…確かに、何時飲んでも同じ味というのは変ですよね。」

「青汁もあの有名な「まずーい!もう一杯!」のCMの頃とは違い、
甘くて飲みやすい、様々な「栄養分」を添加したものをうたうものが多いのですが、
その栄養分って、どのくらい配合されているか、書かれているものはないですよね。」

「万象堂の桑の葉茶も熊本県産100%…一切、混ぜ物はありません。」
「正直、収穫や加工時期で味が違い、お客様にどう説明しょうか、迷う時があります。」

「それでいいじゃないですか。まずいのは、まずいままで。」

(いや、「万象堂の桑の葉茶がまずい」と自分では言った覚えはないのに…)

「加工して、熱を加えれば加えるほど、
本来の栄養分が損なわれるのが一般的です。」
「その栄養分を補う為に人工的な栄養分の添加とか、
調味料で味を加えるのはおかしな話ですよね。」

「原料の濃度を薄め、安く上げるのをごまかす為に、
いかにも体によさそうな成分を添加するのも、ごまかしですよね
…その添加する成分が外国産のものだってある」

僕の頭の中をかけめぐる、TVの健康食品のコマーシャル…

「土に植えずに水栽培で作るトマトなんて最低ですよね
…やはり栄養分は土から吸収するものです、あれは無理やり、
トマトに人工的な栄養分を添加しているわけで…」

…そ、それからも延々と社長の話は続くのでした。

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次回の「気が付けば糖尿病」は「菊芋って知っていますか?編」です。

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万象堂の桑の葉茶 100gで100杯分
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